質の高いウェブサイトからのリンクを獲得することは、SEO対策として有効な施策のひとつです。一方で、不適切な方法で被リンクを集めたり、信頼性の低いサイトからの被リンクが多い場合、Google(グーグル)などの検索エンジンからペナルティを受ける可能性があります。
この記事では、被リンクのペナルティの概要から発生原因、回避方法についてまで詳しく解説していきます。悪質なバックリンクを否認する方法についても触れていますので、SEO戦略に役立ててください。

被リンクのペナルティとは
被リンクのペナルティとは、ガイドラインに違反する不自然なリンク獲得により、検索エンジンからサイトの評価を下げられるペナルティのことを指します。
Googleのアルゴリズムは、外部サイトからの被リンク(バックリンク)獲得によって検索順位が上がる仕組みです。しかし、上位表示を狙った自作自演でのリンク獲得や被リンク購入といった違反行為が急増したことにより、ガイドラインに違反する方法で被リンク獲得を行うサイトには、ペナルティが課せられることになりました。
具体的なペナルティの内容は以下の通りです。
- ページやサイトの検索順位が下がる
- 検索結果から除外される
ペナルティを受けると、検索結果からのサイト流入が減少し、ウェブサイトによる集客に大きなダメージとなります。さらに、ペナルティが解除されたとしても、審査に時間を要するだけでなく、順位の回復までに数か月かかる可能性があります。そのため、ペナルティを受ける被リンクはどのようなものかを理解し、ペナルティを回避することが重要です。

ペナルティを受ける被リンクの種類10選
1. 相互リンクサイト
相互リンクを集めるサイトからの被リンクはペナルティの対象となります。相互リンクサイトとは、お互いのサイトのリンクを貼り合うことを目的としたサイトです。短期間にさまざまなサイト運営者と協力して相互リンクを設置できますが、関連性のないサイト同士のリンク設置や短期間での大量のリンク設置はペナルティの原因となります。特に、関連性のないリンクの増加はスパム行為とみなされる可能性があるため、被リンク獲得を目的とした相互リンクサイト等の活用は慎重に見極める必要があります。
2. コメントや掲示板
コメント欄や掲示板にリンクを貼ることも、ペナルティの原因になる可能性があります。かつては、被リンクを増やすために、ブログやサイトのコメント欄にリンクを貼ったり、掲示板に署名としてサイトのリンクを貼り付けたりする手法が用いられていました。しかし現在では、掲示板からのクレームリスクや、ペナルティリスクがあることから避けるべきとされています。
3. 被リンク購入
業者にお金を支払ってリンクを貼ってもらう行為は、明確な違反行為であり、スパムとみなされます。被リンク購入はブラックハットSEOと呼ばれる不正行為のひとつで、検索順位が大幅に下がったり、インデックスされなくなったりするリスクがあります。被リンク購入を促す業者も存在するため、十分な注意が必要です。
4. リンクファーム
多くのリンクを貼り付けることを目的としたリンクファームの利用もペナルティを受けやすい手法のひとつです。リンクファームとは、複数のサイト間でリンクを貼り合い、人工的に被リンク数を増やすことを目的としたサイトです。被リンクの数が不自然に上昇したり、サイト同士の関連性が低い、サイトの質が低いという傾向にあり、SEO対策の効果が期待できません。ペナルティを受けるリスクも高いことから、リンクファームからの被リンクがある場合には、リンク削除を依頼するなどの迅速な対応が求められます。
5. 自作自演
複数の独立したサイトを運営して相互リンクを設置するなどの自作自演行為もペナルティの対象となります。プライベート・ブログ・ネットワーク(PBN)と呼ばれるこの手法は、個別の独立したサイトを装い、自然な被リンクに見せかけるという特徴があります。IPアドレスを分散させる、Whois情報を同じものにしない、質の高いコンテンツを更新するなどの手間がかかりますが、一度に複数のサイトがペナルティを受けるリスクがあります。
自作自演には、補完的なウェブサイトとなるサテライトサイトを運営したり、無料ブログを活用したりして被リンクを設置する方法もあります。ペナルティリスクだけでなく、ブランドイメージへの悪影響や企業への信頼度低下といったリスクがあることも念頭に置くことが重要です。
6. 被リンク自動作成ツール
プログラムなどを使ってコメントや掲示板に大量のリンクを自動で貼り付ける被リンク自動作成ツールの利用も、ペナルティの対象となります。短期間で大量の被リンクを獲得できるため、一見効率的に思えますが、Googleガイドラインではこのようなリンクをスパムリンクと定義しており、明確なガイドライン違反に該当します。
7. 隠しリンク
サイト閲覧者が見えないようにリンクを隠して貼り付けることを、隠しリンクと言います。テキストの色を背景色と同じにする、画面の外に表示する、背景の下に隠す、目立たない1文字だけをリンクにする等の方法でリンクを隠すケースがあります。見えないリンクはユーザーにとって有益でないとみなされるだけでなく、被リンク購入や自作自演といった検索エンジンを欺く行為であると判断される可能性があります。
8. 質の低いサイト
質が低いサイトからの被リンクによって、ペナルティを受けるケースもあります。不自然なアンカーテキストを使用している、一貫性のない大量のリンクを設置している、キーワードが不自然に並べられている、といったサイトからの被リンクは注意が必要です。
9. 関連性のないサイト
関連性のないサイトからの被リンクも、ペナルティの対象となる可能性があります。関連性の高いサイトから自然な形で貼られた被リンクは、SEOにおいて高く評価される傾向にありますが、そうでない場合、Googleのアルゴリズムによって不自然なリンクであると判断される危険性があります。
10. 違法コンテンツを扱うサイト
違法コンテンツを扱うサイトからの被リンクは、ペナルティを受けるリスクが非常に高いと言えます。検索エンジンはユーザーを保護するため、違法に複製されたコンテンツや法律で禁止されているコンテンツを配信するサイトが検索結果に表示されないよう対策を講じています。これらのサイトからの被リンクがある場合、リンクを受けている側のサイトもペナルティの対象となる恐れがあります。

悪質な被リンクによるペナルティを回避するための施策
1. 被リンクを定期的に確認する
悪質な被リンクによるペナルティを回避するためには、まず定期的に被リンクの状況を確認します。不自然な被リンクはペナルティの対象となる可能性があるため、以下のようなツールを活用して迅速な確認を行います。
このほか、SEOツールについている被リンクチェックツールを活用して悪質な被リンクを確認することも可能です。悪質な被リンクや不自然な被リンクを確認した際は、それらを漏れなくリストアップしておきます。
2. 悪質な被リンクを否認する
悪質な被リンクを否認するには、主に以下の2つの方法があります。
- 不自然なリンクの削除またはnofollow対応を依頼する:リンク元のサイト運営者に連絡を取り、リンクの削除またはリンクに「nofollow」設定を行い、SEO評価に影響を与えないようにします。連絡が取れない場合には以下の対応を行います。
- リンクを否認する:Google Search Consoleのリンク否認ツールを使って悪質な被リンクを否認します。
3. 必要に応じて再審査リクエストを行う
Googleから被リンクによるペナルティを受けてしまった場合は、被リンク否認手続きを行った上で「再審査リクエスト」を行います。これは、ペナルティの解除を依頼するリクエストで、Google Search Console上でペナルティを受けた場合に行える手続きです。
再審査リクエストを行う際は、まず受けたペナルティの内容を確認し、適切な改善策を講じます。改善が不十分な場合はリクエストは承認されないため、違反箇所を全て確認し、該当箇所全ての修正を行います。改善が完了した後にリクエストの手続きへと進みましょう。

良質な被リンクを得る方法
Googleガイドラインを確認する
Googleガイドラインのリンクスパムに関する項目を確認し、どのような行為がガイドライン違反となるのかを知っておくことが大切です。ペナルティのリスクがある被リンクだけでなく、明確な違反とは言い切れないものの、グレーゾーンとされるグレーハットSEOに該当する手法に関しても慎重に検討しましょう。短期間で一定の効果が得られる可能性がある反面、ペナルティを受けるリスクを伴うためです。長期的な視点で被リンク獲得を目指すのであれば、ホワイトハットSEOへの移行は避けられません。
さらに、最新のGoogleガイドラインを遵守するため、定期的にアップデート情報を確認し、ペナルティのリスクを抑えることも重要です。
ナチュラルリンク獲得に努める
ペナルティ回避には、ナチュラルリンクの獲得に努めることが重要です。相互リンクサイトや被リンク購入、自作自演などの意図的な被リンク獲得ではなく、ウェブサイト運営者が自然にリンクを設置したくなるような施策が必要となります。
- 良質なコンテンツを作る:EEAT(経験、専門性、権威性、信頼性)の基準を満たすコンテンツを作成し公開します。特定の分野やテーマにおいて、競合サイトが取り上げていない情報や専門的な内容、有益情報をコンテンツとして作成することにより、自然と類似サイトからの被リンクが得られるようになります。
- 定期的に更新する:役立つ情報の多いサイトでも、最新情報が含まれていないと被リンク獲得が難しくなります。コンテンツを定期的に更新したり、リライトを行って最新情報を提供したりすることで、ナチュラルリンクが獲得しやすくなるでしょう。
- SNSを活用する:拡散力のあるSNSを活用することで認知度向上が狙えます。サイトやコンテンツの知名度が高まることにより、SNS上でのシェアだけでなくブログやサイトでのリンク獲得にもつながります。
まとめ
競合キーワード分析などを通して戦略的にSEOマーケティングを行っていたとしても、被リンクによるペナルティがあると検索順位が下がるリスクがあります。場合によっては検索結果に表示されなくなってしまう危険性もあるため、ペナルティを受けないための対策が重要です。
ペナルティを受ける被リンクには、相互リンクサイトや掲示板、被リンク購入、自作自演などさまざまなものがあります。悪質な被リンクによるペナルティを回避するためにも、被リンクの定期的な確認を行いましょう。悪質な被リンクが確認された場合は、リンクの削除やnofollow対応を依頼するほか、リンク否認の手続きを行いましょう。もしペナルティを受けてしまった場合には、迅速に改善策を講じた上で再審査リクエストを送信します。
良質な被リンクを得るためには、定期的にGoogleガイドラインを確認し、違反行為がないよう注意しながら運営することが大切です。また、良質なコンテンツを作って定期的に更新するなどの施策を行えば、ナチュラルリンク獲得につながるだけでなく、オーガニックトラフィックを増やす効果も得られます。
被リンクのペナルティに関するよくある質問
被リンクのチェック方法は?
Google Search ConsoleやSEO SpyGlassバックリンクチェッカー、ahrefs(被リンクチェッカーなどのツールを活用することで、サイトの被リンク状況を確認できます。
被リンクのペナルティを受けるとどうなる?
被リンクのペナルティを受けると、ウェブページやサイトの検索順位が下がったり、検索結果から除外されたりといった措置が取られ、サイトの評価が著しく低下します。ウェブサイト等を通して集客を行っている場合、売上にも悪影響を及ぼす恐れがあります。
被リンクのペナルティを解除する方法はある?
被リンクのペナルティを解除するには、ペナルティを受ける原因となった被リンクを特定し、削除やnofollow対応を依頼します。場合によってはリンク否認を行ったのちに、Google Search Console上で再審査リクエストの手続きを行いましょう。
EEATとは?
EEATとは、Googleが定める「検索品質評価ガイドライン」に明記されているウェブサイトの評価基準のことで、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとったものです。
文:Masumi Murakami





