2024年のベビー関連ビジネス市場は、前年比1.2%増の4兆4,518億円と推計され、出生数は減っているものの、市場全体は拡大しています。さらに、ベビー用品のメイン購買層である20〜30代は、スマートフォンでのオンラインショッピングが生活の一部として定着しており、ベビー関連のドロップシッピングは、成長が期待できるビジネス領域といえます。
本記事では、ベビー用品のドロップシッピングビジネスを始める方法、売れる商品、そしてベビー用品を取り扱うドロップシッピングサイトについて解説します。

ベビー用品のドロップシッピングの仕組み
ベビー用品のドロップシッピングの仕組みは、一般的なドロップシッピングと同様で、オンラインストアで顧客から注文が入ると、メーカーや卸業者(サプライヤー)から顧客に商品が直接発送される仕組みです。
この仕組みにより、ストア側は在庫を抱えるリスクや、商品を保管するためのスペースを確保する必要がありません。。そのため、おむつやベビー布団のような場所を取るアイテムの多いベビー用品ビジネスでも、注文処理から発送までのフルフィルメントプロセスを効率的に運営できます。
ドロップシッピングで売れるベビー用品一覧
- 紙おむつ・お尻ふき
- マザーズバッグ
- 哺乳瓶・洗浄グッズ
- ベビーカー用アクセサリー
- はがため
- ベビースキンケア製品
- 非接触体温計
- ベビーバウンサー
- ベビーチェア
- チャイルドシート
- ベビー布団
- オーガニックコットンの衣料品
- ベビー食器
- スタイ
- セレモニー服や写真映えのする衣装
- ベビーおもちゃ
- ベビーサークル
- ベビーモニター
1. 紙おむつ・お尻ふき
紙おむつとお尻ふきは、トイレトレーニング完了まで長期間リピート購入されやすい商品です。
紙おむつは「漏れにくさ・通気性・交換のしやすさ」が選定のポイントで、近年はリサイクル素材を使ったサステナブルな製品も注目されています。
ベビーお尻ふきは、保湿成分の有無や無添加タイプが差別化ポイントです。シート素材は、レーヨン・合成繊維は汚れ落ちが良く、コットンは柔らかさと吸水性に優れています。
2. マザーズバッグ
マザーズバッグは以下のように赤ちゃんの成長に合わせて選べるラインナップにすることで、販売につながりやすくなります。
- トートバッグ:荷物の出し入れがしやすく、必要最低限の持ち物で済む新生児期に適しています。
- リュック:荷物が増える乳児期や、公園遊びが増える1歳頃に便利で、両手が空くためアクティブな場面に向いています。
- ショルダーバッグ:荷物が減り、対面抱きが少なくなる2歳以降に使いやすいタイプです。
3. 哺乳瓶・洗浄グッズ
哺乳瓶と洗浄ブラシ・洗浄液などはセット販売もしやすく、洗浄グッズは定期購入につながりやすいため販売効率が高まります。
哺乳瓶はガラス製とプラスチック製があり、ガラスは傷がつきにくく衛生的、プラスチックは軽量で持ち運びに便利です。近年は、透明感と耐久性を兼ね備えた新素材「トライタン」も注目されています。
また、電子レンジで手軽に消毒できる哺乳瓶消毒ケースのような商品も人気で、薬剤不要・保管兼用・繰り返し使える点が支持されています。
4. ベビーカー用アクセサリー
ベビーカー用アクセサリーは、収納用アクセサリーや天候対策用品など、種類が豊富で季節を問わず需要があるため、ドロップシッピングでも通年で安定した販売が期待できます。
収納アクセサリーにはドリンクホルダーやスマホ固定機能つきのベビーカーバッグなど、多機能な製品が展開されています。
天候対策用品には、レインカバーのほか、暑さ対策の保冷シート・日よけ・扇風機、防寒対策のフットマフ・ブランケットクリップなどがあります。
5. はがため
はがための訴求ポイントは、素材の安全性、手入れのしやすさ、赤ちゃんの興味を引く工夫の3点です。
素材はシリコン、天然ゴム、木製に加え、最近ではお米を原料にしたタイプも登場しています。お手入れを重視する場合は、食洗機対応の製品が人気です。
また、鮮やかな色や音が鳴る仕掛け、凹凸のあるデザインなどは、赤ちゃんが好みやすいです。
6. ベビースキンケア製品
赤ちゃんの肌はとてもデリケートなため、スキンケア製品は季節を問わず通年で需要が見込めます。
- ローション:さっぱりとした使用感のため、特に夏場に需要が高まる。
- クリーム:高い保湿力と軽い使用感があるため通年安定した需要がある。
- オイル・ワセリン:乾燥しやすい冬場に特に需要が高まる。
- ベビーパウダー:他のスキンケアと組み合わせて使うことで効果を発揮するため、通年で安定した需要が見込める。
7. 非接触体温計
非接触体温計は1秒以内で測定できる体温計で、じっとしていられない赤ちゃんの体温測定用に購入されることの多いアイテムです。
ミルクやお風呂の温度も測れるタイプを選ぶと、育児のさまざまな場面で活躍するため購入されやすくなります。また、梱包が小さく送料を抑えやすいため、ドロップシッピングにも最適です。
8. ベビーバウンサー
ベビーバウンサーは、安全性・快適性・収納性・お手入れのしやすさが重要です。
タイプは電動と手動があり、電動は音楽や揺れによるあやし機能が充実している一方、手動タイプは電源不要で、軽量かつコンパクトに扱える点が特徴です。
また、キャラクターのおもちゃがついたモデルは付加価値が高く、購買意欲を高めます。
9. ベビーチェア
ベビーチェアも、安全基準の準拠、成長に合わせて長く使えるかどうかをポイントに取り扱う商品を決めましょう。
腰や肩をしっかり支えるベルトがついているか、背もたれに十分な高さがあるかといった点は、赤ちゃんがのけぞりにくく、安定して座るための重要な要素です。また、軽量でコンパクトに折りたためるタイプが人気です。
10. チャイルドシート
車内での子供の安全を確保するチャイルドシートは、新生児から6歳未満の子供に使用することが法律で義務付けられており、安定した需要が見込まれるアイテムです。
選ぶ際は、ISOFIX対応モデルを選ぶのがおすすめです。ISOFIXとは、車に備えつけられた専用金具にチャイルドシートを直接固定するための国際規格で、誰でも簡単かつ確実に取りつけられるため、誤使用を防いで安全性を高められます。
11. ベビー布団
ベビー布団は、窒息リスクを避けるためにも、赤ちゃんが自由に寝返りできる適度な硬さのものを取り扱うようにしましょう。また、通気性、丸洗いしやすい素材、防ダニ加工の有無なども大きな訴求ポイントです。
近年は布団メーカーがドロップシッピングに対応するケースが増え、品質の高いベビー布団を在庫なしで手軽に販売できるようになっています。
12. オーガニックコットンの衣料品
オーガニックコットンの衣料品は、ベビー服、ベビーブランケット、ベビーシューズ、ベビーミトン、布おむつなどアイテムの種類も幅広くあります。
このジャンルでは、オーガニック認証を受けた製品を選ぶことが重要です。代表的な認証として、OCS認証やGOTS認証があります。
13. ベビー食器
ベビー食器は、重ねて収納できるタイプや、電子レンジ・食洗器に対応したものが使い勝手がよく人気があります。
ベビーコップは、生後5〜7か月頃の赤ちゃんには150mL前後、コップ飲みに慣れてくる1歳前後には300mL程度が需要があるため、各サイズを取り扱いましょう。
14. スタイ
スタイ(よだれかけ)には、使いやすさを重視した機能タイプ・特別な日のためのセレモニータイプ・キャラクターものなどの種類があります。
360度タイプや防水仕様、タオル地、使い捨てタイプなどは日常使いに便利で特に人気があります。
お食い初めやお宮参りなどのイベント用として、襟つきや着物風のスタイも安定した需要があります。
15. セレモニー服や写真映えのする衣装
セレモニー服や写真映えする衣装は通年で需要がありますが、クリスマスなどのシーズン向けアイテムも人気があります。
ベビーコスチュームのような面白みのあるものや、着物風のもの、ナチュラルな雰囲気のものまで種類もさまざまなため、ターゲット層の好みに合わせた商品をそろえましょう。
16. ベビーおもちゃ
ベビーおもちゃは、ベビージム用やお風呂用など多種多様です。発達段階に合わせて購入されるため、対象月齢や遊びのねらいなどを商品説明に加えるとよいでしょう。
0〜1歳の赤ちゃんは、触る・見る・聞くといった感覚体験を通じて脳が急速に発達する時期のため、押す・つまむ・振るなどの動作を促す仕掛けがあり、複数の感覚を同時に刺激できるおもちゃが好まれます。
17. ベビーサークル
ベビーサークルは、子供が抜け出しにくい構造やずれにくさ、中の様子を確認しやすいデザインといった安全性、そして拡張のしやすさがポイントです。さらに、マットとのセット販売は訴求力が高くなります。
18. ベビーモニター
ベビーモニターは、別室で家事をしている時などに寝ている赤ちゃんの異変をすぐに知らせてくれるアイテムです。
画像の鮮明さや動体検知の正確さはもちろん、音声検知や顔認識に対応しているものを取り扱うのがおすすめです。また、カメラのアングル変更やズームができ、置き場所を選ばないものも人気です。
ベビー用品を取り扱うドロップシッピングサイト
- NETSEA(ネッシー):ベビー用品だけでも7万点以上を取り扱っており、おむつ、衣類、幅広いジャンルの商品を仕入れることができます。
- ベビスリ:ベビー布団を中心としたベビー用品を取り扱う卸サイトで、国内工場製ならではの高品質な寝具を提供しており、一部製品がドロップシッピングに対応しています。
- 卸売ドットコム:ベビー用おもちゃから、ベビー食器、スキンケア製品まで、1000点以上のベビー用アイテムを提供しています。
- cocozari(ココザリ):多様なサイズに拡張できるベビーサークルのドロップシッピングに対応しています。プレイマットとのセット販売も可能です。
- SUPER DELIVERY(スーパーデリバリー):衣料品を中心に、約6000点ものベビー用アイテムを取り揃えています。
ベビー用品のドロップシッピングで気をつけるべき規制・法律
乳幼児用玩具に関する規制(子供PSCマーク)
3歳未満向け玩具を扱う製造・輸入事業者は、消費生活用製品安全法に基づき、国が定める技術基準への適合や、対象年齢・使用上の注意などの警告表示が求められます。
- 対象:出生後36か月未満の乳幼児向けに設計された玩具。
- 表示義務:PSCマークの表示が必要。
有害物質を含有する家庭用品規制法
24か月以内の乳幼児向け衣料品や寝具などの布製品は、「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」によりホルムアルデヒドの含有量が規制されています。取り扱う際はメーカーによる検査結果などを確認しましょう。
食品衛生法
乳幼児が口に入れる可能性のあるものは、食品衛生法第68条で重金属やヒ素などの有害物質や特定の合成樹脂の使用を禁止しています。おしゃぶりやはがためのような口に入れることを想定しているものだけでなく、ままごと用品やボールなども対象となるため、ベビー用品を取り扱う際はメーカーによる検査結果などを確認しましょう。
各種安全規格
- ST基準:一般社団法人日本玩具協会の自主規格。13歳までの子供が遊ぶおもちゃが対象。
- SGマーク:一般財団法人製品安全協会の自主規格。ベビーベッド、チェア、柵などが対象。
- ISO規格:玩具の安全性に関する国際規格(ISO 8124)。
まとめ
ベビー用品には、紙おむつやスキンケアのように継続的に購入されるものから、哺乳瓶や歯がためのように子育て家庭で必ず一度は購入されるアイテムまで、幅広い需要があります。
また、哺乳瓶や紙おむつをはじめ各製品では新モデルや新技術によるアップデートが進んでおり、Z世代を中心にサステナビリティへの関心も高まっています。
ベビー用品のドロップシッピングビジネスを成功させるには、こうした製品ラインナップを押さえるとともに、忙しい親世代をサポートする機能や特徴を備えた商品を選ぶことが重要です。
ベビー用品のドロップシッピングに関するよくある質問
ベビー用品をドロップシッピングするメリットは?
- おむつやベビーチェアなど場所をとる商品も取り扱える
- 低コストで始められる
- 在庫リスクがない
- 発送作業が不要
ベビー用品のドロップシッピングで成功するポイントは?
- 信頼感と安心感をだす:安全性を示す情報を明確にし、パステルやアースカラーを基調とした清潔感のある配色で安心感を高める。
- 使いやすいサイト設計にする:読み込み速度を最適化し、育児の合間にスムーズに買い物できるよう、スマホで直感的に操作できる導線を設計する。
- 共感を呼びファンを育成する:レビューやSNSでユーザー体験を共有し、共感を軸に継続的なファンづくりにつなげる。
文:Takako Kasai





