Metaの公式発表によると、Facebook(フェイスブック)は世界で月間30億7,000万人の利用者数を誇っています。日本国内においても利用率はSNSのなかで5番目に多く、ビジネスシーンにおいても引き続き活用されています。Facebook広告を活用することで、ターゲットに応じた精度の高いアプローチが可能となり、認知拡大から集客、購買促進まで幅広いマーケティング施策に対応できます。実際に、ECサイトやサービス業など、多くの企業がFacebook広告によって成果を上げています。
本記事では、Facebook広告の種類とそれぞれの特徴、活用方法についてわかりやすく解説します。
Facebook広告の種類13選
- 画像広告
- 動画広告
- スライドショー広告
- カルーセル広告
- インスタントエクスペリエンス広告
- コレクション広告
- リード獲得広告
- Meta Advantage+ カタログ広告
- インストリーム広告
- イベント広告
- メッセージ誘導広告
- プレイアブル広告
- ストーリーズ広告
1. 画像広告
画像広告は、静止画像とテキスト、行動喚起ボタン(CTA)を組み合わせて訴求する基本的な広告フォーマットです。フィード上に自然に表示されるため広告感が出にくく、ユーザーに違和感なく接触できる点が強みです。静止画像により商品やサービス、ブランドの魅力を直感的に伝えられるため、認知拡大から購買促進まで幅広い目的に活用されています。
Meta広告マネージャから作成や配信が可能で、ファイル形式はJPG/PNG、アスペクト比は1.91:1〜4:5が推奨されています。テキストは50〜150文字以内で簡潔に、360度画像で没入感を高め、認知拡大や商品・サービスの訴求などに適しています。
画像広告は制作コストが比較的低く、短期間で配信を開始できる点が大きなメリットです。また、シンプルな構成で情報を直感的に伝えられるため、幅広いユーザーに対して安定した訴求が可能です。
Adobe Creative Cloudは、新生活に向けた「Creative Cloud Pro(プロ)」のセール情報を画像広告で掲載し、「購入する」ボタンから購入ページへ遷移できる導線を設けています。
2. 動画広告
動画広告は、画像広告と同様にユーザーのフィードに自然な形で表示される動画形式の広告です。動画を活用することで、動きや音声を通じて商品やサービス、ブランドの魅力を直感的かつ印象的に伝えられ、認知拡大やエンゲージメント向上に効果的です。とくに、冒頭でメッセージを明確に伝えることで、視聴者の関心を引きつけやすくなります。
ファイル形式はMP4/MOV、アスペクト比は1:1または4:5が推奨されています。画像から動画を生成することも可能で、手軽に動画クリエイティブを制作できます。360度動画を活用すれば、多角的にコンテンツを確認できる点も特徴です。
動画広告は情報量を多く伝えられるだけでなく、視覚と聴覚の両面から訴求できるため記憶に残りやすく、ブランド理解の促進や購買意欲の向上につながる点が大きなメリットです。ブランドストーリーの訴求や使用シーンの紹介など、視覚的に理解を促したい場合に有効です。
生成AIを活用したマーケティングツールのOmnekyでは、動画広告を通じて生成AIによる動画制作のプロセスを紹介し、高品質な動画を簡単に作成できる点を訴求しています。広告からは自社サイトへ遷移できる導線が設けられており、サービス理解の促進につなげています。
3. スライドショー広告
スライドショー広告は、複数の静止画像やテキスト、音声を組み合わせて動画のように表現できる広告フォーマットです。動画広告と比較して制作コストを抑えつつ、視覚的な動きによって訴求力を高められる点が特徴です。
読み込みが速く、通信環境が不安定な場合でもスムーズに再生されるため、幅広いユーザーにリーチできます。Meta広告マネージャから簡単に作成でき、手持ちの画像やストック素材を活用して短時間で制作可能です。
低コストかつ短期間で制作できるうえ、動画に近い表現で情報を伝えられる点が大きなメリットです。複数の訴求内容を段階的に伝えたり、商品の特徴や利用手順を視覚的に説明したりする用途に適しており、ストーリー性のある訴求にも効果的です。
4. カルーセル広告
カルーセル広告は、複数の画像や動画をカード形式で表示し、スワイプ操作で順番に情報を伝えられる広告フォーマットです。最大10枚のカードを活用することで、商品やサービスの特徴を段階的に説明し、ブランドストーリーを展開できます。各カードには個別のリンクを設定できるため、複数の商品ページへ誘導することも可能で、各カードのパフォーマンスに基づいて表示順を最適化する機能も備えています。
1つの広告で複数の情報を効果的に伝えられるうえ、ユーザーの操作を通じて理解を深めやすく、エンゲージメントやクリック率の向上につながる点が大きなメリットです。複数の商品紹介や、サービスの特徴を順序立てて伝えたい場合に有効です。
5. インスタントエクスペリエンス広告
インスタントエクスペリエンス(旧:キャンバス)とは、広告をタップした際にアプリ内で表示されるフルスクリーン形式のコンテンツで、外部サイトへ遷移せずに情報を閲覧できるインタースティシャルランディングページです。
画像や動画、テキストなどを組み合わせて構成でき、商品紹介やブランド訴求、リード獲得など幅広い目的に対応します。ユーザーは動画再生やカルーセルのスワイプ、商品タグのクリックなどの操作を通じてコンテンツを閲覧でき、段階的な情報提供が可能です。既存の広告素材を再利用できるため、制作効率を保ちながら一貫性のある訴求を実現できます。
また、アプリ内で高速に表示されるため離脱を抑えやすく、視覚的に情報量の多いコンテンツを効果的に伝えられる点が大きなメリットです。詳細な情報をまとめて伝えたい場合や、離脱を抑えながら理解を深めたい場合に適しています。
Plan・Do・See株式会社では、求人情報の訴求にインスタントエクスペリエンス広告を活用し、職場の魅力が伝わる写真を掲載しています。ユーザーが写真をタップすると、外部サイトへ遷移することなく、求人情報がアプリ内でスムーズに表示される設計になっており、応募検討を促進しています。
6. コレクション広告
コレクション広告は、商品やサービスの発見から購入までの導線をスムーズにつなぐ広告フォーマットで、メイン画像や動画の下に3つの商品画像を組み合わせて表示し、視覚的に商品を訴求できます。
主なテンプレートには、商品一覧をグリッド形式で表示するインスタントストアフロント、利用シーンやブランドストーリーを伝えるインスタントライフスタイルカタログ、コンバージョン獲得に特化したインスタント顧客獲得があり、目的に応じて使い分けが可能です。モバイル環境に最適化されており、快適な操作性と高いコンバージョンが期待できます。
商品発見から詳細確認までをアプリ内で完結できるため、離脱を抑えながら購買につなげやすい点が大きなメリットです。ユーザーが広告をタップすると、インスタントエクスペリエンスが起動し、アプリ内で商品詳細を閲覧できるため、離脱を抑えながら購買行動を促進します。とくにEC事業者では、複数商品の一覧表示や関連商品の提案などに活用可能です。
7. リード獲得広告
リード獲得広告は、ユーザーの連絡先情報や関心情報を取得し、リードを獲得することを目的とした広告形式です。広告を通じてフォーム入力やメッセージ、電話などのアクションを促し、ユーザーが関心を示した段階で情報を収集できる点が特徴です。
とくに、広告内で直接入力できる「インスタントフォーム」などを活用することで、外部サイトへ遷移せずにスムーズに情報取得が可能となります。離脱を抑えながら効率的に見込み顧客の情報を取得できる点が大きなメリットです。サービス検討期間が長い商材や、高額商品、BtoB領域などに適しており、獲得したリードに対して継続的なコミュニケーションを行うことで、最終的な購買や契約につなげる施策に活用されます。
8. Meta Advantage+ カタログ広告
Meta Advantage+ カタログ広告(旧ダイナミック広告)は、店舗の商品カタログ情報をもとに、ユーザーの興味・関心や行動履歴に応じて最適な商品を自動表示する広告です。
あらかじめ登録した商品データを活用し、閲覧履歴や購入履歴に基づいて関連性の高い商品を配信できるため、効率的なパーソナライズが可能です。クリエイティブや配信設定も自動化されており、運用負荷を抑えながら成果最大化を図れる点が特徴です。
このように、ユーザーごとに最適な商品を自動で訴求できるため、広告運用の効率化とコンバージョン向上を同時に実現できる点が大きなメリットです。ECサイトとの相性が高く、カゴ落ちユーザーへのリターゲティングや、アップセル・クロスセル施策などに有効です。
9. インストリーム広告
インストリーム広告は、リール動画向けの5〜15秒広告で、Facebookアプリ内のリール動画再生前後や再生中に表示されます。広告は全画面またはフィード形式で表示され、初回は再生開始から1分後に配信されます。スキップ可能・スキップ不可の形式があり、ブランド適合性コントロールで表示コンテンツを管理可能です。
短尺動画で商品やサービスを効果的に紹介し、リール動画を視聴中のユーザーに自然に認知・誘導することで、関心度の高いオーディエンスの獲得やコンバージョン向上につなげられる点が大きなメリットです。
10. イベント広告
イベント広告は、Facebook上で作成したイベントの認知拡大や参加促進を目的としており、無料で利用できる広告です。イベントページと連動して配信され、ユーザーに対してイベントの詳細情報や開催日時、場所などを表示し、イベントページへのアクセスや参加登録を促すことで、参加者の獲得ができます。
セミナーやウェビナー、店舗イベント、ライブ配信など幅広い用途に対応しており、イベントの詳細情報や日時、場所などを伝えながら参加者数の増加やチケット販売の促進につなげることが可能です。
11. メッセージ誘導広告
メッセージ誘導広告は、広告をクリックしたユーザーをFacebookのMessenger(メッセンジャー)やInstagram(インスタグラム)などに誘導し、ビジネスとのチャットを開始させることを目的とした広告形式です。通常の広告のように外部サイトへ遷移させるのではなく、メッセージのやり取りを通じて、商品やサービスに関する質問への対応や相談、問い合わせ対応などを行える点が特徴です。
あらかじめ自動返信メッセージや質問項目を設定することで、ユーザーとのスムーズなコミュニケーションを実現し、見込み顧客の獲得や関係構築につなげることが可能です。このように、ユーザーと直接コミュニケーションを取りながらニーズを把握できるため、関心度の高いリード獲得や成約率の向上につながる点が大きなメリットです。
なお、メッセージ誘導広告はMessengerなどに表示される場合、Messenger広告という表現が使われることもありますが、これはあくまで掲載場所を指すものであり、広告の種類ではない点に注意しましょう。
12. プレイアブル広告
プレイアブル広告とは、広告内で実際にアプリやゲームの一部を操作・体験できるインタラクティブ形式の広告です。ユーザーはアプリをインストールすることなく、デモ版をその場で試すことができる点が特徴です。
アプリやゲームの使用体験を通じて理解を深め、インストールを促進したい場合に有効です。広告は通常、導入用の短い動画から始まり、そのあとに操作可能なデモ体験へと遷移し、最終的にインストールを促すCTAが表示されます。これにより、体験を通じて理解を深めたユーザーにアプローチでき、関心度の高いユーザーの獲得につながります。
事前に使用体験を提供できるため、ミスマッチを防ぎながら関心度の高いユーザーを獲得しやすい点が大きなメリットです。
13. ストーリーズ広告
ストーリーズ広告は、Facebookのストーリーズ内に表示される、縦型フルスクリーン形式の広告です。ユーザーのストーリーズ閲覧の合間に自然に表示され、画像や動画を用いて短時間でメッセージを伝えられる点が特徴です。
モバイル環境に最適化された表示形式で、スマートフォンの縦持ちに合わせた没入感のある訴求が可能です。ストーリーズは自動で次のコンテンツへ切り替わる仕様のため、瞬時に興味を引くクリエイティブ設計が重要とされます。また、タップやスワイプなどの操作を通じて、ウェブサイトへの遷移やアクションの促進にもつなげることができます。
Photoroomでは、モデルを用意せずともAIによって着用イメージを生成できる点を訴求し、商品単体から販促用ビジュアルを作成できるプロセスをストーリーズ広告で紹介しています。広告からはアプリのインストールへ遷移できる導線を設け、利用促進につなげています。
Facebook広告の配置の方法と場所
Facebook広告は、Metaが自動で最適な場所に配信するMeta Advantage+ 配置(旧:自動配置)と、広告主自身が掲載場所を選ぶ手動配置の2種類があります。
広告の種類によって表示される配置は異なりますが、一般的な画像・動画広告の主な配信場所は以下のとおりです。
- フィード:Facebookホームページ上に表示される画像や動画広告
- インストリーム動画:動画再生の前後または途中に流れる広告
- 動画フィード:ニュースフィードで動画を再生した際に表示される動画フィード内のオーガニック動画の間に配信される広告
- マーケットプレイス:Marketplace(マーケットプレイス)内に表示される広告
- ストーリーズ:ニュースフィード上部に縦型で表示されるオーガニックショート動画や画像の間に挿入される広告
- リール:リールフィード内に動画として表示される広告
- リール広告:リール動画の上に重ねて表示されるバナー・ステッカー形式の広告
- 検索結果:検索意図に関連して表示される広告
- ビジネス発見:新しい商品やサービスを探すユーザー向けに表示される広告
まとめ
Facebook広告(Meta広告)には、目的や訴求内容に応じて多様な種類が用意されており、認知拡大から購買促進、リード獲得まで幅広いマーケティング施策に対応できます。主な広告形式には、画像や動画で訴求する基本的なフォーマットに加え、複数の商品を紹介できるカルーセル広告や、商品一覧と詳細表示を組み合わせたコレクション広告、ユーザーごとに最適な商品を表示するMeta Advantage+ カタログ広告などがあります。
また、ユーザーとの接点を強化する手法として、メッセージ誘導広告やリード獲得広告、イベント広告、いいね!広告なども用意されており、目的に応じて適切に使い分けることが重要です。さらに、インスタントエクスペリエンス広告やストーリーズ広告など、没入感やモバイル最適化を重視した形式もあり、ユーザー体験を高めながら成果向上を図ることができます。
Facebook広告の種類に関するよくある質問
Facebook広告とは?
Facebook広告とは、Meta社が提供する広告配信サービスで、Facebook上に広告を表示し、商品やサービスの認知拡大や集客、販売促進を行う広告施策です。
どの種類のFacebook広告を実施すべき?
どの種類のFacebook広告を実施すべきかは、目的に応じて選定することが重要です。認知拡大であれば画像広告や動画広告、商品訴求であればカルーセル広告やコレクション広告などが適しています。
Facebook広告を使用する理由は?
Facebook広告を使用する理由は、Metaが保有する膨大なユーザーデータをもとに、興味関心や行動履歴に基づいた精度の高いターゲティングが可能だからです。
文:Momo Hidaka





